待ちぼうけの恋煩い【完】


『ん〜、じゃあ、高倉の席は、七瀬の隣な』






『え…?』





ちなみに七瀬とは、私の名字。




ということは、この高倉くんが私の隣の席ですか…?





私は、なぜかたらりと冷や汗が流れるのを感じた。






『ども、高倉奏也いいます、よろしく、七瀬ちゃん言うんや?』






そう言って、高倉くんはニッコリと爽やかな笑みを浮かべながら、私の隣の席に腰を下ろした。





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