待ちぼうけの恋煩い【完】
『オレに偽物も本物もないやろ?変わってへんなぁ、千春ちゃんは……にしても、気付いてくれへんのは結構、ショックやったわ、オレは、一発で千春ちゃんのことわかったで?』
そう言って、ケラケラ楽しそうに笑う高倉くん…いや、奏ちゃん。
『……だ、だって…全然、雰囲気違うし…か、髪の毛まさかオレンジに染めてるなんて思わなかったし…』
しどろもどろで弁解する。
『あぁ、これ?似合っとる?』
そう言って、奏ちゃんは、自分の髪の毛を軽く指さした。
『うん』
私は、大きく頷いた。
…てか、似合いすぎです