待ちぼうけの恋煩い【完】
なんだろ…イライラする
私がため息ををつきながら、頬杖をついていると、
『千春!あ、あんた…高倉くんとマジでどーゆー関係なわけよ!?』
未来が鼻息荒く私に近寄ってきた。
『どーゆーって…ただの幼なじみだよ、家がお向かいだったの』
私が呆れたようにそう言うと、未来の目が輝いた。
『キャー!!何、何?その展開おいしすぎるんですけどぉ!!いいなぁ〜!千春、いいな!!』
『……いや、未来の妄想とは違うからね、言っとくけど…』
『幼なじみどうしが恋愛に発展……いい!!いいわ!!』
どうやら聞いていないらしい。