待ちぼうけの恋煩い【完】
『ちーはるちゃん!』
ビクッ!
突然、奏ちゃんから声をかけられる私。
おそるおそる、隣の席を見ると、女子に囲まれた奏ちゃんがジッと私を見つめている。
『…な、にかな?』
私の目の前にいる未来は、すごく楽しそうに目を輝かせていた。
『……ん〜、呼んでみただけやで?』
そう言って首を傾けて私に笑顔を向ける奏ちゃん。
…は?
すると、そんな私たちに向かって、
『……ね、千春ちゃんと高倉くんってどーゆー関係なの?幼なじみって言ってたけど、もしかして…付き合ってる?』
周りにいた女子の1人が言いにくそうにそう呟いた。