待ちぼうけの恋煩い【完】
『千春、幸せになるんだぞ!』
そう言って、私の頭を撫でる未来。
…あんたは、私の母親か!
なんて、ツッコんでやろうかと思ったぐらいだ。
千春、千春と、ベタベタまとわりついてくる未来に私は、呆れてため息をつく。
…その時
『…ふっ!ちょっと…なんなん…その子おもろすぎなんやけど…千春ちゃんの友達なん?』
そう言って、爆笑している奏ちゃん。
『は〜い!千春の彼氏さん、はじめまして!千春の親友の未来で〜す!これから千春のことよろしくお願いしますね!この子案外人気ありますから!!』
未来は、ほほほ、とどこぞのマダムのように微笑む。
『おぉ!未来ちゃんな…!もちろん、千春ちゃんのことは、オレにまかしとき!』