待ちぼうけの恋煩い【完】
『ですがね、ここだけの話、この子かなりのニブい子でして…取り扱いにはくれぐれもご注意を』
『…ふ〜ん、了解!未来ちゃん、またなんかあったら教えてな』
…なんだか、2人で盛り上がっている様子でとても会話に入れる気がしない。
さっきまで、奏ちゃんの周りに群がっていた女子の皆様も遠巻きにこちらを見ていた。
『あのさ、よくわかんないけど…2人とも大丈夫…?』
いまだに私のことをペラペラと喋る未来とそれを楽しそうに聞いている奏ちゃんに私は、声をかけた。