待ちぼうけの恋煩い【完】
『大丈夫って何が…?てか、もうすぐ授業始まるから席つかないとね〜』
未来は、それだけ言い残すと満足気に自分の席へと戻っていく。
…楽しそうで何よりだけど…
『奏ちゃん…どうかした?』
なぜか、ワナワナと震えている奏ちゃん。
『ま、まさか…千春ちゃん、胸…Dもあるん!?不覚や、さすがにそこまで大きくなるとは予想外やったで…未来ちゃんあなどれん子や…』
ブツブツと呟く奏ちゃんからありえない単語が聞こえてきたのは気のせいだろうか…?
未来ってば、何の話をしてんのよ!
私は、ふわぁ…と、自分の席で欠伸をしている未来をキッと睨み付けた。