待ちぼうけの恋煩い【完】


『……なんで?』




少し間をおいてそう聞いてみる。







『……千春ちゃんに会いたかったから』





『…え』





チュッ




!!?





奏ちゃんがそんなことを呟いて、私が顔をあげた途端、






唇に何か触れた気がした。






『…奏ちゃん?』






『…千春ちゃんは…?』






ドキン





真剣な目で見つめてくる奏ちゃんに私の鼓動は高鳴る。






『…オレに会いたくなかったん?』





…ちょっと、反則だよね、それ。




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