待ちぼうけの恋煩い【完】
久しぶりの千春ちゃんの家。
おばちゃんも元気そうで何よりだ。
千春ちゃんと一緒に帰れてかなりテンションも上がったしな。
けど、次の瞬間
オレは、現実に引き戻されることとなる。
千春ちゃんがオレを部屋にあげてくれると聞いた時。
…もしかして、オレ、男ってみられてへんのかな?
もしかして、千春ちゃんにとってはオレの存在は、男兄弟みたいなものなんか?
って、悩んでしまう女々しいオレ。
いきなり無言になったオレを千春ちゃんが心配してるのが空気的に伝わってくる。
オレは、賭けにでることにした。