待ちぼうけの恋煩い【完】

*帰ってきた彼


*帰ってきた彼



―――10年後




『……夢…?』




私は、そう呟いてムクリとベッドから起き上がった。




奏ちゃんの夢を見るのは久しぶり。




だって、あれから10年もたっているしね…





さすがにこの年になると、いろいろと悟ってくることもあるもんだ。





私は、大きく伸びをして立ち上がった。




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