待ちぼうけの恋煩い【完】
制服に着替え、いそいそと学校に行く準備をする私。
はやくしないと、遅刻してしまう。
私は、そう思ってバタバタと階段を掛け降りた。
途中、お母さんが
『千春!ちょっと待って!話が……』
なんて、声が聞こえたけど、遅刻したらシャレになんないので、
『帰ってから聞くから!行ってきます!!』
それだけ叫ぶとダッシュで玄関のドアノブをひねる。
――そして、後々、私は、お母さんの話を聞かなかったことを後悔することになる。…