君だけの私。~やっぱり、君が好き~
第1章
見知らぬ彼。
ここは、廊下。
今は、3時間目の終わり。
化学室に、移動中の事。――――――――――――――……
「早くー!!遅れちゃうよっ!!」
走りながら振り向く彼女、葉月唯香(ハヅキ ユイカ)。
高校からの友人で、親友。
「そんなに急がなくても、大丈夫だよー?」
とか言いつつ、走ってる私。
「マイペースすぎ!!ほら、あと2分しかない!」
腕の時計へと、目を移してみる。
もちろん、走りながら。
確かに、あと2分だけども…。
「あと階段登るだけなんだよー?」
そんな事言ってる間に、彼女は階段を登っていた。