君だけの私。~やっぱり、君が好き~
「あー!!待ってよおー!!」
なんか、気分悪い…。
そういえば、昨日あんま寝てないや…。
頭グラグラしてる…。
朦朧としながら、階段へと足をかける。
直前。すれ違った、見知らぬ彼。
誰か分からない人。だけど、何かが気になった。
登りながら、彼の後ろ姿を見つめる。
振り向いてるせいで、足元が見えない。
クラッ…と視界が歪む。
ヤバッ…………!!
スローモーション。
私、落ちてるの…?
それすら分からない。
彼女が何か叫んでる。