家元の寵愛≪壱≫
遠慮がちにそっと唇を添えた。
そして……
―――――チュッ……。
フッ、そんなんじゃ付かねぇだろ。
ゆのは軽く吸いつくようなキスをしている。
「もっと!!」
「んッ?!」
俺は付きやすくする為、
ゆのの後頭部を軽く押さえて…。
「もっと吸わなきゃ付かねぇぞ?」
「//////んッ/////」
ゆのは俺の言葉通り、
鋭く痛むほど吸いついた。
顏を真っ赤にして唇を離したゆの。
可愛すぎてマジでヤバい。
少しジンジンと熱を帯びた首すじ。
ゆのの愛が注入された証かな?
初めてゆのが俺に施した『キスマーク』
一生消えないで欲しいと思うのは
きっと俺だけなんだろうな。
そんな想いを抱きながら…。
「ちゃんと付いてるか?」
「……はい////////」
「これで安心出来ただろ」
「……////」
恥かしそうにコクンと頷いた
………俺の愛姫
俺は今日、
またゆのの『初めて』を頂戴した。