家元の寵愛≪壱≫


「朝から誘うのはやめろ」

「なっ!////さ、誘ってなんかいませんよ////」

「さっき、誘っただろ?」

「誘ってなんていませんから////」

「誘った」

「誘ってません」

「いつも誘ってんだろ」

「隼斗さんを誘った事なんてありませんよ」

「じゃあ、誰ならあるんだ?!」

「もう!!どうして、そう揚げ足取るんです?」

「ゆのが言ったんだろ」

「もう!!知りません!!」



私は頬を膨らませ、唇を尖らせた。



すると―――――、


再び、緩められた腕に…

やっぱり淋しさを感じてしまうのは、

私が彼の事を好き過ぎなんだよね?



そんな事を考えながら彼を見上げると、


―――――――チュッ……


尖らせた唇に軽いキスをした彼。



「ほら、やっぱり誘ってる」

「ッ!!////もう////」


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