家元の寵愛≪壱≫


彼の顔を見上げると、

抱きしめられている腕が緩み

隼斗さんが目の前に現れて、

そして、さっきよりも強く抱きしめられた。



「隼斗さん」

「ゆのは俺だけのゆのだよな?」

「えっ?」

「……今日のミスコン、スタッフが言ってた。ゆのが1番人気だって」

「……それは…」

「結婚してるって知ってる奴らも多いのに…」

「……////////」

「今日ので、殆どの奴らにゆのの顔が知れ渡ったじゃねぇか…」

「////////」

「はぁぁ~~……」



嬉しすぎるよ……。

こんなにも嫉妬してくれるなんて。


私はそっと腕を彼の背中に添えて、



「大丈夫ですよ。私は人妻ですし、大好きな旦那様はこんなにもカッコイイし」

「………」

「他の男の人は眼中に無いですから////////」

「ッ!!/////」



私は彼の胸に顔を埋めて…


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