家元の寵愛≪壱≫


「反対はしない。ってか、俺にどうこう言える権利は無いし」

「そんな事は…」

「ってか、ゆの……確信犯だろ」

「へ?」

「転部の事もあって、授業数を変更したんだろ?」

「ッ!!?……バレてましたか?」

「あっ、いや……今、ふと思った」

「そうなんですか?私はてっきり…。それに玲が言ってました」

「ん?…何て?」

「隼斗さんは勘が鋭いって」

「ん~…鋭いかどうかは分からないけど、ゆのの事は何でも分かるよ?」

「えっ?!ど、どうしてですか?」


驚く私を余所に、不敵な笑みを浮かべた彼は


「愛おしい女の事は何でも知りたいものだよ」

「ッ!!////////」

「フッ、俺がいつでも気にかけてる事、忘れんな」

「ッ////は、はい////」



もう~~そんな照れるようなセリフを

艶気を帯びた表情で言わないでよ…。

身体中から止めどなく湯気が出ちゃう。


私は両手で頬を覆うと、


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