家元の寵愛≪壱≫
「ッん!!////////」
腕を掴まれ引き寄せられた。
「えっ?!////////」
一瞬の事で思考が追いつかない。
畳の上に仰向けに寝転ぶ彼。
その彼の上に……何で馬乗り??
未だかつてないこの状況に、
私の脳内はカーニバル状態。
「あああぁっわわわわっえっちょっなっ////」
「フフッ……ゆの、落ち着け」
「おおおおおぉ落ち着いてなんていぃいられませんよ////」
顏は爆発寸前なほど真っ赤に。
辛うじて彼の胸元に手をついて、
必死に体勢を支えているけれど、
これって……私が襲ってる構図よね?
ッ/////////
考えただけでも頭がクラクラする。
「たまにはこういうのもいいだろ?」
艶めかしい表情で見上げている。
呼吸停止寸前の私を前に―――!!
隼斗さんは自分のパジャマのボタンを
ゆっくりゆっくり外し始めた。
それも、妖艶な笑みを浮かべながら…。