家元の寵愛≪壱≫


チュッと軽く吸い上げられた唇は

甘い余韻を残して離れて行く。


「ゆのって、意外と大胆なんだな」

「ふぇっ?」


頭がボーっとして間の抜けた声が。

彼の視線の先には………。


ッ!!??!!


全開に肌蹴たパジャマの上着。

その肌蹴た部分には、

眩暈がしそうなほどの筋肉美。


私はいつの間にか、

彼の胸板に手をついていた。


「ちょっ……これは、ち、違います////」

「何が違うの?」


ダメだ、完全に遊ばれている。

余裕の表情の彼は不敵な笑みを浮かべ


「マジで可愛すぎ。余計、苛めたくなるだろうが」

「ッ?!!////////」


苛めるって……?!

やっぱり、ワザと苛めてるの?

もう!!知らないんだから!!


私はムッとして、彼から離れようと

腕を必死に突っ張り始めると、


「んっ!!」


さらに強い力で抱き寄せられ


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