家元の寵愛≪壱≫
隼斗さんは襟元を大胆に広げ、
逞しい胸元を肌蹴出している。
『チュ〜ッ』って、キスマーク……だよね?
なななな、なっ、何て事を言ってるの?
ここは茶室だってのに……。
私は顔を左右に振って拒否すると、
「拒否られるとマジでヘコむ」
「なっ!!」
「ほら。早くしないと、誰かが来るぞ?」
「へ?さ、さっきは誰も来ないって「いいから、いいから」
隼斗さんは強引に私の腕を引き寄せた。
「ん」
「………」
もう、ホントに今しないとダメなの?
考え直してくれないかなぁ?
「だから、煽んなって」
「煽ってなんて……」
「ここじゃ、これ以上の事はしてやれない。時間もそろそろ限界だしな」
「そんな事……」
「だから、家に帰ったら、思う存分可愛いがってやるから」
「ッ!!////////」
「今は俺を支えてくれ」
「へっ?」
「ここにゆのの証が欲しい。緊張したら、こうやって胸に手を忍ばせるから」
「////////」
「な?」
隼斗さん……ズルいです。
そんな顔をされたら……。