家元の寵愛≪壱≫
いつもみたいに奪い去るような強引さがなくて
心のどこかで淋しさを感じてしまう私がいる。
とても優しくて嬉しいのに何故だかは解らない。
だけど彼には、これ以上無いほどに求めて貰いたいから……。
「隼斗さん……」
私は目を瞑ったまま、彼のジャケットをギュッと握りしめた。
すると、
「ったく、誘ったのはゆのだからな?」
「ふぇっ?さ、誘ってなんていませんよ/////」
彼にはバレバレの見え透いた嘘。
だって、今、私……完全に彼を煽ってる。
でも、それが堪らなく嬉しくて……。
「……今日くらいは優しくしてやろうと思ったのに」
「ふぇっんッ!!//////」
彼の言葉に驚いた瞬間、
いつもみたいに強引に唇を奪われた。
けれど、それは……彼の『愛』が注がれる
―――――給愛チャージの合図
空の愛ゲージを満タンにしようと彼なりの愛情表現で
溢れんばかりの極上の愛を注いでくれる。
だからね、たまには私も彼の愛ゲージに給愛しないと!!
「隼斗さんッ/////」
「んッ?!////ちょっ、おいッ……んんんっ!!/////」
~FIN~