運命の果ての恋〜歴史は変わらない〜






「とめーっ、ほたえなやーっ菊栄が寝たとこがじゃーっ」

奥から男の人の声が聞こえた。


龍馬はその声を聞いてさらに嬉しそうにしているのを美夜はぼうっと見ていた。

重太郎も声の主がわかっている用で、嬉しそうに、懐かしそうに微笑んでいる。


廊下を歩いているとある部屋から急に女の人が出てきた。

「、、、何やとめかえ、、、、後ろの方は??」


「千鶴ねえやん!!!」

龍馬はまた嬉しそうに名前を呼んだ。


美夜は龍馬から聞いていたのは乙女一人だけではない、千鶴という姉の話も聞いていた。

乙女や龍馬とは違って大人しく、女らしく冷静沈着な性格だと聞いていた。


「、、、龍馬。おまんどがぁして」

千鶴はやはり冷静に龍馬に問いただす。


「帰郷と新しい家族の知らせちや」

「ふぅん、、、、、、おかえり」


自分の事を話されていると美夜は分かった時、千鶴と目があった。

綺麗な瞳で見られ美夜はどきっとしたが千鶴の目はすぐに美夜のお腹を見、くるりと踵を返すとすたすたと先程男の人の声がした部屋に入っていった。


「相変わらず千鶴ねえは静かじゃのぅ」

困った様な声を出す龍馬だが、心は完全に千鶴の入っていった部屋に飛んでいる。


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