運命の果ての恋〜歴史は変わらない〜
一通り話した後、美夜の心はだいぶ落ち着いてくる。
そして、だんだんと一人で立てるように。
龍馬と話していたら、美夜は素直になれるし勇気が湧いた。
そんな存在の龍馬が、美夜にとってはさらに心地好く、さらに大きなものへと変わっていった。
「あれ…重太郎は??」
今、気がつくと重太郎の姿が見当たらなかった。
「先に寝ゆうね」
「…そっか」
美夜は、どうせ起きているんだろうなと思いながら、「じゃあ私達ももう寝よっか」と切り出した。
そして、二人仲良く同じ布団に寝付いたころ…
重太郎が、むくりと布団から起き上がる。
そして目が暗闇に慣れたころ。
龍馬と美夜、二人の姿をちゃんと確認して、自然に柔らかい笑みがほころぶ。
そして、重太郎も布団に潜り込み、こんどこそ寝る。
そう、こんどこそ。