運命の果ての恋〜歴史は変わらない〜
「で、どうなんだい??」
美夜が持ってきた荷物を漁っている時、おばちゃんがニコニコして話しかける。
当然、唐突な話すぎてついていけず、生返事をしてしまう。
「またまたーとぼけちゃって!!」
と、おばちゃんは美夜の背中を思い切り叩く。
手加減を知らないのか。
容赦を知らない痛みと音が頭に響いてくらくらする。
「近藤さんとだよ!!」
おばちゃんは、とっても楽しそうに恋バナをしたがる。
そんなトコがかわいらしいのだが。
「アハ…ハ。近藤さんはただの常連さんですよ…」
苦笑いをしながら、荷物の中のお昼ご飯を探り当てて、足早にこの場を立ち去った。