俺達の学園戦争~始~
第一章 「始」
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目が覚めた時、俺の体は汗だくだった。
いや、正確には飛び起きた時。
中学を卒業してからというものの、ほぼ毎日この悪夢に悩まされていた。
(しっかりしないと…)
今日は高校の入学式。
家から近い所にあるから、ゆっくり寝てようと思っていたが、今の時間は5時半。
登校時刻の9時には余裕すぎる時刻だった。
(シャワーでも浴びようかな。
それともひとっ走りしてこようかな。)
迷った挙げ句、シャワーを浴びることにした。
まるで呪いがかかったかのように連日悪夢を見るこの体を清めるかのように体を洗い流した。
ついでに洗顔もしてしまう。
染めてないと一目で分かるような黒い短髪をドライヤーで乾かしながら、夢の事を思い出す。