ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
 しばらく呆然としていると、シャワーの流れる音が聞こえてきた。


 一条なら仕事の時間をも忘我して自分を押し倒して抱くだろうと思っていた。


 それにそのまま応えようとしていた自分にも羞恥を覚えた。



『そうだ、彼はそんな人じゃない……』



 奈央は胸の中で昂るものを抱える自分と、ストイックにどんな時でも切り替えられる一条との温度差を感じずにはいられなかった。

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