ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
「私です、いることはわかってるんで居留守使っても無駄ですよ」
返事をする前にドアが開かれ、おじゃましますと一言つぶやくと、羽村が部屋に入って来た。
勝手にドアを開けることなど日常茶飯事で、今更咎めるのも煩わしかった。
「今日はなんだ、お前からわざわざこんな時間に訪ねて来るなんて珍しいな」
「まぁ、私も暇ではないのですが……ああ、すみません車なんで結構です」
一条はワインを勧めたが、羽村は軽く手で制して遠慮した。
その代わり煙草を一本失敬すると、テラスに出て火を点けた。
「寒くなりましたねぇ……もう今年も終わりです」
「……ああ」
一条は羽村のもったいぶった態度に少々苛付きながら、自分も煙草を咥えてテラスに出た。
返事をする前にドアが開かれ、おじゃましますと一言つぶやくと、羽村が部屋に入って来た。
勝手にドアを開けることなど日常茶飯事で、今更咎めるのも煩わしかった。
「今日はなんだ、お前からわざわざこんな時間に訪ねて来るなんて珍しいな」
「まぁ、私も暇ではないのですが……ああ、すみません車なんで結構です」
一条はワインを勧めたが、羽村は軽く手で制して遠慮した。
その代わり煙草を一本失敬すると、テラスに出て火を点けた。
「寒くなりましたねぇ……もう今年も終わりです」
「……ああ」
一条は羽村のもったいぶった態度に少々苛付きながら、自分も煙草を咥えてテラスに出た。