ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
「お前、今夜俺の部屋に泊まっていけ」


「……え?」



 帰りの車の中、奈央のマンションとは反対方向へ車を走らせ、一条がホテル方面へハンドルを切った。


「どうして?」



「なんか、お前さっきから様子変だから」



 そんなつもりはなかったのだが、奈央は無意識のうちに顔を曇らせてしまっていたのかもしれない。



『レストランで言われたこと、真に受けて落ち込んでるなんて……私らしくないな』
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