ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
第十一章 悪魔の微笑み
「うーん、あ、あった! クリスマスレシピ」
奈央はこの日、仕事が終わると早々に書店へ足を運んでいた。
クリスマス企画のコンテストがクリスマスにふさわしく今月の二十五日に開催されることが決まり、奈央は参考までに資料集めに行きつけの書店に立ち寄った。
『レシピは私が決めてもいいって言ってたけど……』
この時期一際多忙になる一条を気遣い、レシピは自分で決めたいと申し出てしまった。
『ああ、お前のレシピなら信用してる……』
その言葉が重くのしかかって、参考資料のページをめくる手にもつい力が入ってしまう。
先日、一条と一緒に連名でコンテストにエントリーし、名前を書き並べるとなんだか気恥ずかしい気分になった。
初めての共同作業に奈央の胸も高鳴った。
奈央はこの日、仕事が終わると早々に書店へ足を運んでいた。
クリスマス企画のコンテストがクリスマスにふさわしく今月の二十五日に開催されることが決まり、奈央は参考までに資料集めに行きつけの書店に立ち寄った。
『レシピは私が決めてもいいって言ってたけど……』
この時期一際多忙になる一条を気遣い、レシピは自分で決めたいと申し出てしまった。
『ああ、お前のレシピなら信用してる……』
その言葉が重くのしかかって、参考資料のページをめくる手にもつい力が入ってしまう。
先日、一条と一緒に連名でコンテストにエントリーし、名前を書き並べるとなんだか気恥ずかしい気分になった。
初めての共同作業に奈央の胸も高鳴った。