ヴｧﾙｷｭﾘｱ ｲﾝ ｷｯﾁﾝⅡeternal

「なんでお前がここにいるんだ」


「私の取引先ですもの、ちょうど私も招待されてまして……こんなところで一条先生に会えるなんて偶然ですね」



　一条の脳裏に羽村の忠告が蘇る。


　その先入観から一条は無愛想な視線を向ける。




「取引先って、ここのホテルのレストランにか？　ここのオーナーは厳格で頭が固いオヤジだろ？」



「ええ、結構前に契約していただきました。……うちから良質のワインをお出ししてます。今夜のパーティにも出されていたと思いますけどシャトー コス・デストゥルネル ブランとか」


「……まさか」