ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
紗矢子は人のことを詮索するのは好きだったが、自分の事を詮索されるのは嫌いだった。
たとえそれが部下だろうが親友だろうが、自分の時間を邪魔するものにはつい辛辣な態度になってしまう。
けれど、そんな性格を知っている奈津美はそれ以上何も聞くことなく押し黙った。
それに、もう聞かずとも、紗矢子がこの時間にどこにいるか大体予想はついていた。
「クリスマスコンテストの参加ホテルの情報なんですけど」
「ああ、あれね……もうこっちで調べた」
「え? そうなんですか? すみません、お役に立てなくて」
奈津美が心底申し訳なさそうに言うと、紗矢子は口調を和らげた。
たとえそれが部下だろうが親友だろうが、自分の時間を邪魔するものにはつい辛辣な態度になってしまう。
けれど、そんな性格を知っている奈津美はそれ以上何も聞くことなく押し黙った。
それに、もう聞かずとも、紗矢子がこの時間にどこにいるか大体予想はついていた。
「クリスマスコンテストの参加ホテルの情報なんですけど」
「ああ、あれね……もうこっちで調べた」
「え? そうなんですか? すみません、お役に立てなくて」
奈津美が心底申し訳なさそうに言うと、紗矢子は口調を和らげた。