ヴｧﾙｷｭﾘｱ ｲﾝ ｷｯﾁﾝⅡeternal

『あなたの好きなことなんでもさせてあげる。その代わり、私の手足になって動いて欲しいの』



　奈津美は当初後ろめたい気持ちで紗矢子に反発することもあったが、飴を与えられれば紗矢子に抵抗することができなくなってしまい、なし崩しにだらだらと紗矢子から離れられない関係を続けていた。




「もう用がないなら切るわよ」



「……あ、はい、それじゃ」




　最後に何か言いたそうな気配がしたが、紗矢子はあえて聞かずそのまま通話を切った。



『奈津美もそろそろ手放し時かな……』