ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
「病気?」



「人をいじめて快楽を得る病気……」



「なんだそれは……」




 斎賀は人体的に何か問題がある病気なのかと懸念したが、紗矢子の言葉で一気に気が抜けたような声を出した。



「あんまり驚かせないでくれ、人をいじめて快楽を得る病気って……はは、でもお前らしいな」



「そうじゃないの……本当に、病気なのよ」



 紗矢子は今にも消え入りそうな声で言うと、斎賀は子供を宥めるように軽く紗矢子の頭を撫でた。


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