ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
一条が先日、コンテスト参加の登録をした時には何も詳細を聞かされていなかった。
「ええ、連名参加の場合は、その連名の方の本人確認が必要なんです」
「なんでそんなものが必要なんだ?」
一条は何一つ顔色を変えず、淡々としている男に向かって食ってかかるようにカウンターに前のめりになった。
「なんでとおっしゃられても……確認が取れなかった場合は失格になります」
「はぁ!? なんだよそれ」
「今年になって少々ルール規制が厳しくなりまして……」
奈央が来なかったら失格になる―――。
一条は大理石のカウンターを叩きつけると、思い立ったようにエレベーターに乗り込んだ。
「ええ、連名参加の場合は、その連名の方の本人確認が必要なんです」
「なんでそんなものが必要なんだ?」
一条は何一つ顔色を変えず、淡々としている男に向かって食ってかかるようにカウンターに前のめりになった。
「なんでとおっしゃられても……確認が取れなかった場合は失格になります」
「はぁ!? なんだよそれ」
「今年になって少々ルール規制が厳しくなりまして……」
奈央が来なかったら失格になる―――。
一条は大理石のカウンターを叩きつけると、思い立ったようにエレベーターに乗り込んだ。