ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
「どういうこと?」


 今にも震えで膝から崩れてしまいそうだった。


 奈央は背中を壁に凭れさせると、気持ちを沈着させるのに努めた。


「そろそろ私のゲームも終わりみたいね……」


「ゲーム?」


「そう、暇つぶしゲームよ」


 紗矢子の不遜な態度に奈央の瞳の奥で怒りの焔が揺らいだ。


「一条さんはどこなの?」



「さぁ、どこでしょう? 少なくともここにはいないわね」
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