ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
「ったく、なんてザマだよ……」


「え? ……」



 自分が今、どんなにひどい顔をしているか失念してしまうくらい、その思いがけない声に奈央は顔をあげた。


「い、ち……一条さん?」



 ついに幻覚まで見え始めたのか、と奈央は信じられない気持ちで自分の目の前に腕を組みながら見下ろしている一条の姿に釘づけになった。
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