ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
車が雪を跳ねて横を通り過ぎる音さえ遠くに聞こえる。
二人の間に流れる時間だけが停止しているようだった。
微動打にせず、お互いの視線を重ね合わせた。
「立てよ、その足で……」
手を差し伸べるでもなく、一条は眉一つ動かさずに奈央に言った。
奈央は足に力を入れて立ち上がろうとするもすぐに膝から力が抜けて崩れてしまう。
手を伸ばしてその手を掴みたい……。
奈央は手を前に出そうとして躊躇した。
『自分で立ち上がる』
『一条に手を伸ばしてみる』
二人の間に流れる時間だけが停止しているようだった。
微動打にせず、お互いの視線を重ね合わせた。
「立てよ、その足で……」
手を差し伸べるでもなく、一条は眉一つ動かさずに奈央に言った。
奈央は足に力を入れて立ち上がろうとするもすぐに膝から力が抜けて崩れてしまう。
手を伸ばしてその手を掴みたい……。
奈央は手を前に出そうとして躊躇した。
『自分で立ち上がる』
『一条に手を伸ばしてみる』