ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
「あの……コンテスト……」



 無情にも時刻はコンテスト終了を指しているに違いない。


 そう思うと奈央は自分の時計を見るのが怖かった。



「……ああ、俺たちは失格だ」



「っ……そ、そんな」



 その言葉に奈央の頭が真っ白になる。


 今度こそ絶望の淵に突き落とされたかのような感覚に奈央は言葉を失った。
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