ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
「でも、もしかしたら……」


「諦めろ、今何時だと思ってんだ」


「っ……」



 奈央はそう言われて、自分に時間の感覚がなくなっていたことに気づかされる。


 慌てて腕時計に目をやるとすでに八時を回っていた。


 コンテスト終了は八時、突きつけられた現実に奈央の眦から止めどもなく涙が溢れてきた。
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