ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
 高校の卒業式で奈央を拒絶するような事を言ってしまった。

 今でもそれは覚えている。




 ―――やっぱり友達になんてならなければ良かった。




 何故あんな言い方しか出来なかったのかずっと後悔していた。

 劣等感の塊で表では親友を演じていたが、奈央と一緒にいると自分が惨めで情けないように思えて嫌だった。

 それでも他意もなく純粋に自分を友人だと思ってくれていた奈央に対し、友人になる資格はないと思ったのだ。
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