ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
第二十八章 灼熱の視線
「え? 一条シェフが風邪?!」


 先日の散々だったクリスマスから一条は高熱を出して寝込んでいた。


 もともと風邪をひいて具合が悪かったにもかかわらず無理をしていたらしい。



「鬼の霍乱ですね……あ、嘘です、今のはほんの冗談」



 その同僚の言葉に思わず奈央は吹いてしまう。


 慌てて表情を正すと、奈央は総支配人室へ急いだ。
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