ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
一条の兄であるローザンホテルの総支配人は一条と風貌は似ているが、細やかで大人の落ち着きを伴った洗練された男だった。
奈央は部屋に通されるとすぐにソファに座るように促された。
「先日のクリスマスの件はとんだ災難だったね……でも、無事でよかったよ、これでもし君に何かあったら司に顔向けできないからな」
「いいえ、私も一条シェフも自ら望んだことですから」
クリスマスコンテストはアルバンホテル側に不正があったとしてコンテスト形式を改め、クリスマスメニューのお披露目パーティーの催し物に変更になった。
それも、すべてが明るみになり、不正のあるコンテストで賞を取る程不名誉なことはないと、参加者全員がコンテストの出場を次々に辞退し始めたのだ。
一条と奈央のアルページュのメニューを期待していた者もいたが、結局二人のメニューは披露できなかった。
奈央は部屋に通されるとすぐにソファに座るように促された。
「先日のクリスマスの件はとんだ災難だったね……でも、無事でよかったよ、これでもし君に何かあったら司に顔向けできないからな」
「いいえ、私も一条シェフも自ら望んだことですから」
クリスマスコンテストはアルバンホテル側に不正があったとしてコンテスト形式を改め、クリスマスメニューのお披露目パーティーの催し物に変更になった。
それも、すべてが明るみになり、不正のあるコンテストで賞を取る程不名誉なことはないと、参加者全員がコンテストの出場を次々に辞退し始めたのだ。
一条と奈央のアルページュのメニューを期待していた者もいたが、結局二人のメニューは披露できなかった。