ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
「それで、提案っていうのはなんだい?」


「私自らの申し入れで恐縮なんですけど……」



 コンテストに出られなかった屈辱を、どうしても奈央は払底できないでいた。



 そんな時、ふとある提案が思いついた。




「……ふんふん、なるほどね……案外いけるかもしれないな、司はこのこと知ってるのかな?」



「いいえ。……でも、勝手に店を動かしたら怒られるかもしれません……」



「いいんだよ、あいつがなんか咎める事を言ってきたら、その時はびしっと言ってやるから、彼女に店を任せたくなかったら風邪で寝込んでる場合じゃないぞ、ってね」



 支配人の鷹揚な性格が奈央の不安を拭った。



「じゃあ、君の部下をうまく使って成功を祈ってるよ」



「はい!」



 奈央は意気揚々に返事をして支配人室を後にした。
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