ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
 奈央はキッチンに入ると一変して厳格なシェフに変わる一条が好きだった。


 それが恋人だろうが、友人だろうが容赦なく激を飛ばす。



『あの手際のいい包丁裁き、ミリ単位で完璧な盛り付けをする集中力、全部が素敵』



 ふと部屋を見回すと、衣服が散乱していた。


 昨晩の余裕のない熱情の跡をまざまざと見せ付けられるような思いにシーツを握りしめて赤面した。


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