ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
『やっぱり一条さんのレシピには彩があるし、見た目もいい……仕入れの高いものじゃなくても盛り付け一つですごく豪華に見える』
レシピのサンプルを見て奈央はいつもながら一条のアイディアとセンスには脱帽せざる得なかった。
『センスは天性のもの? 努力しても得られないものってきっとこういうことを言うんだよね……』
メインの鴨胸肉のエギュイエット・カシスソースを想像するだけでも口内が湿ってくる。エギュエットとは鶏肉や牛肉など細長く薄切りにした肉のことさす。
「あの、一条さんカシスソースもいいですけど、オレンジソースなんてどうで……って、寝てる?」
奈央は真剣に一条のレシピに見入っていたせいで、一条の小さな寝息も全く気づかなかった。
無造作に靴を脱ぎ捨て、胸元をくつろがせて一条はソファの上ですでに寝息を立てていた。
レシピのサンプルを見て奈央はいつもながら一条のアイディアとセンスには脱帽せざる得なかった。
『センスは天性のもの? 努力しても得られないものってきっとこういうことを言うんだよね……』
メインの鴨胸肉のエギュイエット・カシスソースを想像するだけでも口内が湿ってくる。エギュエットとは鶏肉や牛肉など細長く薄切りにした肉のことさす。
「あの、一条さんカシスソースもいいですけど、オレンジソースなんてどうで……って、寝てる?」
奈央は真剣に一条のレシピに見入っていたせいで、一条の小さな寝息も全く気づかなかった。
無造作に靴を脱ぎ捨て、胸元をくつろがせて一条はソファの上ですでに寝息を立てていた。