ヴァルキュリア イン キッチンⅡeternal
第七章 一条の告白
一条とまともに会話をしない日が続いて一週間が経つ。
お互いに仕事に追われて一緒に過ごす時間もない。
職場が同じで同じ空間にいるというのに遠距離恋愛をしているような錯覚さえ覚えた。
「春日さん、一条シェフは今日は外出ですか?」
不意に一条の名前を耳にし、奈央は野菜を切りながら肩を跳ねさせて同僚に向き直った。
「今日はフランセルの方に行ってて……でも、午後には戻る予定ですよ」
「そっかぁ、わかりました……うわぁ!」
「すいません!」
仕込みようのダンボールを重ね持ちした後輩が、足をよろつかせながらぶつかりぶつかりキッチンに運び込んでいる。
お互いに仕事に追われて一緒に過ごす時間もない。
職場が同じで同じ空間にいるというのに遠距離恋愛をしているような錯覚さえ覚えた。
「春日さん、一条シェフは今日は外出ですか?」
不意に一条の名前を耳にし、奈央は野菜を切りながら肩を跳ねさせて同僚に向き直った。
「今日はフランセルの方に行ってて……でも、午後には戻る予定ですよ」
「そっかぁ、わかりました……うわぁ!」
「すいません!」
仕込みようのダンボールを重ね持ちした後輩が、足をよろつかせながらぶつかりぶつかりキッチンに運び込んでいる。