欲望と理性
「おはよう!」
学校に着いて真っ先に挨拶をしてくれたのは
親友の穂美華だった。
「珍しいね。朝遅いなんて」
「寝坊よ寝坊!」
後ろから走る音が聞こえる。
「今日はチャイムなる前に着いたぁ!」
いつも学校に遅れてくる
亜里沙も私の親友だ。
「おっ、ゆりが遅いなんて珍しいね」
「りさが遅いなんて珍しく無いね」
「うるさいな!」
「ゆりもりさも座った方が良いよー。先生来たし」
私と亜里沙は慌てて座る。
あれ、今日はあいつは休みかな
私がそんな事を考えていると
慌てながら"あいつ"は来た。
「ギリギリ間に合ったぁぁぁ」
「遅刻しそうだなんてキモーい」
と自分が遅刻したことを棚に挙げて言い放った。
「うるせえよ!」
と彼は言い放ち私を軽く叩く。
ちなみにこいつは
慶太
ルックスは最悪
顔面は奇形
中年腹
学力は中途半端
運動も人並み
良い所はなんにも無し!
なのに何故か惹かれるここ最近
私は自分が心配になる
美女がブスに恋をするノリ
と自分に言い聞かせて1人で笑っていた