Dearest
「アキ、手洗ってきたよ♪おやつ頂戴」

「あのねレオン…凄く言いにくいんだけど…」



言葉を濁すアキに首を傾げるレオン。




「わりぃ。俺らで食っちまった」



アシュリーが呟くとレオンは口を開けて目を見開き４人を見渡す。



レオンが騒ぎ出すと思った４人が耳を押さえると、レオンは無言で自室へと入っていった。




「…あれ？レオン、騒がなかったね」

「悪い事をしてしまいました」

「大丈夫だろ。あいつは寝たら忘れっから」



アシュリーとサミュエルは皿を台所に下げにいった。




ラヴとアキがレオンの部屋を覗きに行くと、レオンは部屋の隅で丸まっていた。



「…ラヴ、あたし母親失格だよね。普通はあたしが我慢してレオンの分を残して置いとくべきだったのに」


「私もレオンの事を考えずに食べてしまいました。アキだけが悪い訳ではありませんよ、おあいこです」




ラヴはアキの頭を撫でる。
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