Dearest
「うわぁぁぁん!!ごめんね、レオン〜!ダメなお母さんでごめんねっ……嫌いにならないでぇぇ」



アキはレオンをキツく抱きしめながら泣き始めた。





血が繋がらない他人である家族。


本物の家族と違って、ひょんな事がきっかけで嫌われてしまうかもしれない。



アキはそう思うと悲しくて恐かった。





レオンはそんなアキの頭をいい子、いい子と撫でた。



「嫌いにならないよ?俺、アキ大好きだもん」

「うぅっ…あたしもレオン大好きだよっ…」



アキが泣き止むまでレオンはアキの頭をいい子いい子していた。



それから5人は、仲良く手を繋ぎながらハンバーグの材料を買いに出掛けた。






血は繋がらない。


だけど色々な出来事を乗り越えて強くなる絆が

エンドロール家を確かに結んでいた。
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