Dearest
すると今度はレオンがやってきた。



「アキ〜♪」

「はいはい。レオンは何が欲しいの?」

「よく何か欲しがってるってわかったね。さっすがアキ。俺はこれ―♪」



レオンは大人向けの雑誌をアキに渡す。


アキはその雑誌でレオンの頭を叩くと、元の場所に雑誌を戻した。




いつの間にか商品でいっぱいになっていたカゴをレジに運ぶアキ。


会計をしていると子ども達は色んな種類の花火が入った袋を持ってきた。




「アキ、花火忘れてるよ!」

「あぁ、ごめんごめん。すみません、これもお願いします」



アキは店員に花火を渡す。



会計を済ませた4人はコンビニを出て、アイスを食べながら歩いていた。




「クーラーの効いた部屋で食べるより、蒸し暑い中食べるアイスの方が美味しいね♪」

「確かに暖房の効いた冬に食べるアイスって美味しいもんね」



レジ袋を2人で一緒に持っているアキとレオンの後ろで、アシュリーとサミュエルは花火の入った袋を取り合っていた。



「ちょっと!花火くらいで喧嘩しないの!!アイス落としちゃうよ?」


「だってサミュエルがうぜぇんだもん!!」


「アシュリーには言われたくない」


「喧嘩してると花火返して来ちゃうからね!仲良く一緒に持ちなさい」




アキと子ども達が騒いでいると、帰宅したラヴが後ろから歩いてきた。
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